導入事例

Dynamics 365(CRM)導入事例

株式会社ランドスケイプ 様

さまざまな機能やサービスを開発し、Dynamics CRMとuSonarをより便利に活用できるソリューションへと進化。

課題

  • 営業・開発が連携し、事業部全体で取り組む大規模な営業プロセスを可視化することが課題でした。

Dynamics CRMシステムの導入背景

国内最大の法人DBを活用して顧客データ一元化を図る

LBCは、法務省が管轄する「登記簿」(約400万拠点)、国税庁が管轄する「法人マイナンバー」(約440万拠点)、経済産業省が報告する「事業所統計」(約600万拠点)を遥かに超える820万拠点の本社・事業所を構築(99.7%網羅)し、日々更新している巨大なデータベース。他社のデータベースとの大きな違いは、中小企業や個人商店、企業の工場や地方営業所、官公庁、非営利団体までカバーされているところにあります。法人マスターデータを活用することで、クライアントが保有する顧客データに、資本金や売上高、利益や従業員数、業種といった企業属性を付与し、さまざまなビジネス活動に役立てることができます。

広報担当 南澤 幸奈 氏
広報担当
南澤 幸奈 氏

経営戦略チーム 広報担当の南澤 幸奈氏は、「ランドスケイプの法人マスターデータ「『LBC』は、企業の情報変更に合わせて日々更新しているデータのため、新規顧客の開拓に役立ちます。特にニーズが高いのは、名刺や問い合わせといったリードデータ、既存のCRMデータ、基幹システム上のデータなど、社内に散在している顧客情報を正確に名寄せすることです。名寄せにより現状を正確に把握でき、休眠顧客の掘り起こしや既存顧客の育成を的確に実施できるようになります」と語ります。
こうした“顧客データ一元化(Customer Data Integration:CDI)”を図るとき、ランドスケイプの顧客データ統合ソリューションである「uSonar」が重要な役割を担います。個々のユーザーが保有しているCRMデータや名刺情報、営業履歴といった顧客情報と、ランドスケイプの提供する法人マスターデータとを統合し、南澤氏が重要だと述べる“現状把握”を、uSonarが強力に支援するのです。

システム本部 リーダー 伊藤 広樹 氏
システム本部 リーダー
伊藤 広樹 氏

システム本部 リーダーの伊藤 広樹氏は、「データベースマーケティングにおいては、実際のマーケティング活動や営業活動よりも、現状を正確に把握することが重要です。既存の顧客はどのような状況か、次のアプローチ先である市場はどうなっているか。現状把握を無視して整理されていない情報から高度な活動を行おうとして、失敗する例は少なくないのです。そして、特に見落としがちなのが、現状を正確に把握してたとしても、すぐにデータは陳腐化されてしまう点です。効率的なデータベースマーケティングを行っていくためには、 データをどのように最新の状態に維持するかをあらかじめ設計しておく必要があります。」と注意を促します。
uSonarを活用して既存の顧客や未開拓の企業情報を整理整頓し、法人マスターデータによってそれらの情報を最新状態に保ち続けること。それができて初めて、効率的に優先的にアプローチすべき企業を抽出でき、効果的な営業活動を実現できるのです。

システム連携の背景

急激に人気が高まるDynamics CRMへの対応

ランドスケイプでは、uSonarを中核に、さまざまなユーザー環境で的確なCDIを提供したいと考えています。そこで重要なのが、フロントエンドとなるCRMツールやSFAツールなどへの対応です。最終的にはあらゆる他社のさまざまなツールと連携することが目標ですが、まずはシェアや人気の高いツールから進めていく計画です。そうした中、同社が対応を決めたのはマイクロソフトが提供する「Microsoft Dynamics CRM」でした。
「Dynamics CRMは、安価かつ容易に導入・利用できるクラウド型CRMとして人気が高まっています。Windowsシステムとの親和性が高く、慣れたOfficeツールと同じように簡単に利用できるのも特長です。そのため最近は、Dynamics CRMとuSonarを連携させたいというニーズが高まっています。特に2016年に入ってから問い合わせが急増しており、迅速な対応が急務と判断しました」。(伊藤氏)
しかしランドスケイプでは、Dynamics CRMそのものに関するノウハウが不足していました。そこで、その開発実績が豊富で、以前から取引のあったシーイーシーに、技術・ノウハウの提供に関する協業を相談したのです。

システム本部 三上 弘晃 氏
システム本部
三上 弘晃 氏

「実はランドスケイプは、シーイーシーと協力体制を敷く前に、ある顧客の依頼でDynamics CRMとuSonarとの連携を図ったことがありました。このときは、Web APIなどは用いず、Javaを駆使してミドルウェアを開発したのです」と開発を担当したシステム本部 三上 弘晃氏は振り返ります。
「Dynamics CRMとの連携に関する情報は極めて少なく、英文サイトを何とか読み込んで、トライ・アンド・エラーを繰り返しながら対応しました。1カ月かけて何とか完成させましたが、メンテナンス性もあまりよいとは言えませんでした。正直なところ、同じことを繰り返すのは困難です」。(三上氏)
Dynamics CRMの人気が上昇し、ユーザーが増えていけば、こうした難しい開発は大きな負荷になります。シーイーシーからDynamics CRMに関する技術・ノウハウの提供を受けることで、この課題が解決できると考えたのです。

連携効果と今後の展望

シーイーシーのサポートを基にDynamics CRMとuSonarを連携

ランドスケイプの要望に対し、シーイーシーはDynamics CRMとuSonarとを連携するためのテンプレートコードと、Web APIのマニュアル・仕様書を提供しました。
このテンプレートコードは、Dynamics CRMからuSonarの検索機能を利用できるようにするもので、ユーザーが容易に自社環境へ組み込むことができます。
さらにランドスケイプでは、提供を受けたWeb APIの情報を用いて、uSonar側からDynamics CRMとの連携を図るミドルウェアやサービスを開発しました。例えば、オプション機能の「u名刺」は、スマートフォンで名刺を撮影するだけでuSonarを活用して法人マスターデータと即時連携され、正確な企業情報に変換し、Dynamics CRMのデータも更新することができます。単なる名刺のデジタル化ではなく、より正確で付加情報の多い有用なデータへと変換するのが大きな特長です。
「テンプレートコードとWeb APIの利用によって、ユーザー環境への導入が極めて容易になりました。開発が不要のため初期コストは小さく抑えられますし、およそ2週間で連携できるようになります。当社も対応できるエンジニアが増え、ユーザーへ提案しやすくなりました」。(三上氏)
また伊藤氏は、「Dynamics CRMとuSonarが双方向で連携してこそ、CDIが完成するのです。これは私たちの技術・ノウハウだけでは困難で、シーイーシーの支援があってこそ実現することができました」とし、今後もさまざまな機能やサービスを開発し、Dynamics CRMとuSonarをより便利に活用できるソリューションへと進化させたいと述べています。そして将来的には、シーイーシーとの協業体制をさらに強化し、共同でマーケティング活動やセールス活動を行っていきたいとしています。
Microsoft Dynamics CRMは、使い勝手のよいツールですが、頻繁にバージョンアップされることでも知られています。それがクラウドサービスの特長の1つですが、他のシステムと連携しているユーザーやベンダーにとっては不安の種でもあります。
「シーイーシーは高い技術力を持ち、情報提供も的確で、手厚いサポートが特長だと感じています。エンドユーザーも私たちも、安心してDynamics CRMとuSonarを活用することができます」。(伊藤氏)
ランドスケイプのuSonarは、データマーケティングを実践する基盤を作るための重要なソリューションです。その連携先として、人気上昇中のMicrosoft Dynamics CRMが注目され、そのソリューション開発のパートナーとしてシーイーシーが選ばれたのです。今後も、Dynamics CRMとuSonarは、より便利なソリューションへと成長していくことでしょう。

株式会社ランドスケイプ
株式会社ランドスケイプ

本 社 :
東京都新宿区西新宿3-20-2 東京オペラシティ15F
代表者 :
代表取締役社長 福富 七海
設 立 :
1990年9月10日
資本金 :
4億6,633万円
従業員数 :
230名(在宅等を含む)
事業内容 :
データベースマーケティングの支援事業
独自構築した日本最大のデータベースを元にした
データベースマーケティング支援とCRM戦略立案
URL :
http://www.landscape.co.jp/
株式会社ランドスケイプ

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