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Dynamics 365(ERP)導入事例

積水化学工業株式会社 様

サポート期限切れと業務の効率化を見据え、Dynamics AX 2012から
Microsoft Dynamics 365 Finance/Supply Chain Managementへのマイグレーションを実施

【課題】

  • カスタマイズが多いERPシステムのマイグレーション
  • AXに約10年間蓄積された過去データを活かし、長期トレンド分析を経営に活かしたい
  • 導入拠点での現地サポート

【効果】

  • カスタマイズ部分を標準機能で実現させてマイグレーションを実施
  • 過去約10年間のデータを含んだマイグレーションを実施
  • シーイーシー上海が窓口となりオンサイト・オフサイト問わずサポート

導入の背景・課題

部門の役割はDXへの取り組み

積水化学工業株式会社 デジタル変革推進部 情報システムグループ 担当課長 石川 治氏積水化学工業株式会社 デジタル変革推進部 情報システムグループ
担当課長 石川 治氏

積水化学工業のデジタル変革推進部は、今や企業にとって不可欠なDXに真正面から取り組んでいく部門に位置付けされている。そのなかで情報システムグループは、既存の業務システムの維持・管理を担う。「維持・管理という言葉だけを聞くと保守をイメージされるかもしれませんが、実際はDXを意識しつつ業務システムの運用状況を見極め、常にシステムの整理や刷新に携わっていく部門となります。」とデジタル変革推進部 情報システムグループ 担当課長 石川 治氏は語る。

同社のアジア拠点の業務システムも石川氏の部門が管轄しており、これまでDynamics AX2009を経て、AX 2012(以下、AX)で構築してきた。そして今回も同様にシーイーシーがプライマリーベンダーとなり、AXからMicrosoft Dynamics 365 Finance/Supply Chain Management(以下、D365FI/SCM)へのマイグレーションを行った。

マイグレーションの理由

マイグレーションを行う理由は3つあった。ひとつはマイクロソフトによるAXのサポートが2023年1月で終了してしまうため、アップグレードが必須だったこと。「アジア拠点で計18社がAXの業務システムを使っていました。それだけの数をアップグレードするには時間がかかると思い、2018年後半からマイグレーションの計画を始めました。」(石川氏)

2つ目はまさにDXに通じる部分で、長期トレンドの分析力を高めるためだ。「海外拠点の経営陣から長期トレンド分析がしたいという要求が高まってきました。しかし、カスタマイズを行っているため、AX標準のBI用データベースを使ったとしてもすぐに利用することが難しい。しかも、分析のためだけにAXのデータベースを構築した場合、膨大な工数と時間が必要になります。それならD365と連携するMicrosoft Azureの機能を活用することで、容易に分析できる環境を整えた方が得策だと考えました。」(石川氏)

3つ目は現場視点でのオペレーション問題。そもそも業務システムはオンプレミスのAXで構築されており、日本のデータセンターに設置されていた。ロケーションの離れたアジア拠点からリモートデスクトップを使ってアクセスすると、さすがにレスポンスが厳しい。「オンプレミスのAXでは解決が難しい問題。チューンアップでどうこうできる問題ではありません。そこで、クラウドのD365FI/SCMに解決を求めました。」(石川氏)

ベンダー選定と構築経緯

要望に応えたシーイーシー

マイグレーションを行うにあたり、数社のベンダーを比較・検討した。しかし、どのベンダーも、約10年間のデータを含んだAXをD365FI/SCMにマイグレーションした経験はないとのこと。大規模なマイグレーションになるだけに、「つくり直した方が良いのでは?」というベンダーの声もあったという。こうしたなか、シーイーシーをベンダーに選定した決め手は以下の2つだ。

蓄積したデータもマイグレーション

「AXでのカスタマイズが非常に多い」「蓄積したデータは捨てたくない」という当社の課題と要望に応えてくれたのがシーイーシー。『何とかします』という言葉は力強かったです。」(石川氏)

「大分シーイーシーでは、AXのカスタマイズ作業のみならず、システムリリース作業や環境構築作業の経験もあり、コードとデータの両面を把握していました。D365FI/SCMマイグレーションは初めてでしたが、AXの知見が役立つはずと確信していました。」(大分シーイーシー 開発担当)

積極的にチャレンジするベンダー

「もともとシーイーシーとはAX導入時からのお付き合い。シーイーシーは、新しい取り組みに対して常に積極的にチャレンジしていく気概のあるベンダーだというのは知っていました。今回もその延長線上でお願いできるのは頼もしいかぎりでした。」(石川氏)

D365FI/SCMの機能に業務を寄せる

サポートのリスク、各国の法的リスク、事業部のビジネス文化などの問題で、今回のマイグレーションはアジア拠点を3つのインスタンスに分けて実施。2019年1月に最初のインスタンスであるメディカル拠点の構築がスタートし、2020年6月に運用が始まった。ただし、その道のりは一筋縄ではいかなかった。

「D365FI/SCMのカスタマイズ方式は、AXのカスタマイズ方式から大きく方針転換されており、AXではカスタマイズできていたことが、D365FI/SCMではカスタマイズできないといったケースが多々ありました。」(開発担当)

「AXを自社業務に最適となるようカスタマイズしていたこともあり、全てのカスタマイズコードを確認し、何が移行可能で、何が移行不可能なのかの切り分けから着手しました。ただ、D365FI/SCMも進化しており、カスタマイズと同等機能が存在することがあったので、マイクロソフトや大分シーイーシーの意見も参考にしつつ分類し、移行不可能で同等機能がない場合には、業務をD365FI/SCMに寄せるというような決断も必要となりました。」(石川氏)

効果と今後の期待

在宅勤務もレスポンス良く利用できる

D365FI/SCMによる業務システムの運用が始まったメディカル拠点のインスタンスでは、すでに効果が現れているという。「セキュリティを確保しつつインターネット前提で使えるのがクラウドのメリット。コロナ禍の状況でも、在宅勤務でスムーズに利用できているのは大きな恩恵だと感じています。レスポンスが良くなり、ブラウザベースのオペレーションにも違和感はありません。」(石川氏)

手動を含むWindowsアップデートのような煩わしい運用からも解放された。今後、3つのインスタンスがD365FI/SCMになればオンプレミスの運用から解放されるため、人的リソースの有効活用という点でも期待を寄せている。

今後の展開については「2021年2月までに、残り2つのインスタンスを稼働させることが最優先。その次はアジア各拠点の経営陣から要望があった長期トレンドのデータ分析に取り組んでいかなければなりません。そのためには、Microsoft Power PlatformやフロントのMicrosoft Power BIなどの導入が不可欠になってくるでしょう。」と石川氏は語る。

シーイーシーに対する期待

シーイーシーに対しては、マイグレーションビジネスでの成功を期待しているという。「難易度の高いマイグレーションに取り組んでいただき、シーイーシーには大変感謝しています。今回、蓄積したノウハウは、ほかの企業様のマイグレーションでも展開していただければ当社もうれしく思います。また、それで得たノウハウは、こちらにもフィードバックしていただけることを期待しています。」(石川氏)

「引き続き、シーイーシーを窓口として、大分シーイーシー、シーイーシー上海の体制で導入から運用保守まで、アジア拠点展開プロジェクトの幅広い業務をサポートさせていただきます。」(シーイーシー 営業担当)

メディカル拠点の中心である中国において、コンサルティングの窓口として重要な役割を果たしているシーイーシー上海にも感謝の意を述べている。「シーイーシー上海の皆さんがオンサイト・オフサイト問わずサポートしていただいたおかげで、我々も安心してお任せすることができました。コロナ禍で移動などが難しいところもあるかと思いますが、今後も変わらないサポートをお願いします。」(石川氏)

積水化学工業株式会社

  • 本 社 : 〒530-8565 大阪市北区西天満2丁目4番4号
  • 代表者 : 代表取締役社長 加藤 敬太
  • 従業員数 : 27,003名(2020年3月期連結ベース)
  • 事業内容 : 住宅、インフラ・建築関連製品、モビリティ・エレクトロニクス向け高機能樹脂製品ならびに臨床検査薬等の製造・販売
  • URL : https://www.sekisui.co.jp/

※製品名・企業名・役職名など、記載の情報は取材時のもので、閲覧時には変更されている可能性があります。

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